初中級で、2年。人によっては3年。
毎週通って、休まず出て、それでもクラスが変わらない。
「全部のショットが安定したら上がれるんだろうな」と思って、全部を少しずつ練習している。そんな方が多いと思います。
たぶん、そこがズレています。
五十嵐(編集)
自分も「全部まんべんなく」だと思ってました
コーチが見ているのは2つだけ
テニスポットのライブ配信(第36回・テーマ「初中級」)で、代表がはっきり言っていました。
スクールのコーチがクラスアップの判断で見ているのは、次の2つです。
その人を入れたときに危険じゃないか。練習メニューが成立するか
※ ライブ配信の自動字幕から起こした言葉のため、表現は【要確認】です。
技術の総合点ではありません。クラスという器の中で、その人が成立するかどうか。
これは意地悪で言っているのではなくて、グループレッスンという形式の必然です。1面に6人なり8人なりが入って、決められた時間でメニューを回す。そこに入れたときに、メニューが止まらないか。
だから「全部やる」は効率が悪い
中級のクラスでは、平行陣の練習をやります。ボレーヤーが2人で前に並ぶ、あの形。
つまりボレー対ストロークのラリーが成立しないと、中級のメニューに乗れません。
逆に言えば、そこさえ成立すれば乗れるということですね。代表はこう言っています。
バックボレーまで綺麗にこなす必要はない。フォアボレーだけでもいいので、ボレー対ストロークができる状態に
※ 同じく自動字幕からの書き起こしです【要確認】。
フォアボレーだけでいい。バックボレーは、いったん捨てていい。
五十嵐(編集)
「捨てていい」って言われると、ちょっとホッとしますね
この「絞って、残りを捨てる」という考え方は、テニスポットがFACTメソッドと呼んでいるものの F(Focus)そのものです。ライブで出てきた現場の話と、社内の考え方が別々に同じところに着地していたのが、個人的にちょっと面白かったところでした。
スクールの初中級クラスでは、中級に上がる練習はしない
ここが構造の話です。
スクールの初中級クラスで、中級に上げるための練習はしない。中級も、上級に上がるための練習はしない。それが目的じゃないので
※ 自動字幕からの書き起こしです【要確認】。
誤解しないでいただきたいのですが、これはスクールの批判ではありません。
スクールにはカリキュラムがあります。「あなたが中級に上がるために、今日はボレーだけひたすらやりましょう」という時間は、構造上とれません。そういう場所ではない、というだけ。
レッスンの記録にも、同じ趣旨の言葉が残っていました。
いつもは苦手のショットに対して、徹底して球出しをする時間があまりない
実際、テニスポット調べ(2026年10月)で、体験・単発に来られた20組のうち13組が、最初に挙げた希望がこの種類のものでした。「スクールでは打てない球を打ちたい」という話です。
意外と効くのが「上がりたいと言う」こと
ここは読んですぐできる話なので先に書きます。
代表いわく、コーチ側はその人が上がりたいかどうかを知りません。
初中級でのんびり続けたい方も、実際にいらっしゃいます。クラスが上がると知らない人ばかりになりますし、ついていくのも大変になります。だから「上がれるけど上がりたくない」という方がいるわけですね。
コーチの側からは、それが見分けられません。
なので、言ってしまいましょう。「中級に上がりたいです」「どうやったら上がれますか」と直接聞くだけです。
これだけで扱いが変わることも。費用もかかりませんし、1分で終わります。
五十嵐(編集)
言ってないのに察してもらおうとしてました。。
「もういっかな」が来る前に
初中級は、いちばん飽きやすい時期なのだそうです。
毎週同じルーティンで、クラスも変わらないまま。「またこれか」が続いて、「もういっかな」になってしまいます。
ここまで来ると、テニス自体から離れてしまいます。テニスポットではこの流れを負のスパイラルと呼んでいて、最後の段階が「断絶」、つまりコートから遠ざかることです。
スクールを続けるか迷っている段階の方は、テニススクールを辞めたいと思ったら、先に試すことのほうが近いかもしれません。
分かっていないこと
正直に書いておきます。
この2点(危険じゃないか/メニューが成立するか)が、すべてのスクールに当てはまるかは分かりません。
これはテニスポットの代表が、自身の指導経験から話した内容。スクールごとに基準は違うはずですし、弊社が他社のクラスアップ基準を調査したわけでもありません。
もうひとつ。弊社のレッスンを受けた方が、実際にクラスアップできた割合も計測していません。 記録はレッスンの中身までで、スクール側の結果までは追えていないためです。
言えるのは、「全部の総合点」ではなく「メニューが成立するか」という見方があるところまでです。
よくある質問
Q. どのショットから手をつければいいですか
中級のメニューに平行陣が入るなら、ボレー対ストロークが成立するかどうか。まずフォアボレーから。ただ、スクールによってメニューは違うので、コーチに「中級ではどんな練習をしますか」と聞くのが確実です。
Q. 試合で勝てていれば、クラスは関係ないのでは
考え方としてはアリだと思います。クラスは実力の証明書ではなく、そのメニューが回るかどうかの区分なので。ただ、上のクラスにしかいない練習相手というのは確かにいます。
Q. コーチに「上がりたい」と言うのは図々しくないですか
図々しくないです。むしろ、言われないと分からない側の情報です。「どうやったら上がれますか」という聞き方なら、相談の形になります。
Q. スクールを辞めてプライベートに切り替えるべきですか
辞める必要はないと思います。スクールは練習量と仲間が手に入る場所で、そこは代えがききません。足りないのは「苦手だけを続けて打つ時間」のほうなので、そこだけ外で埋めるという考え方もあります。プライベートレッスンとスクールは何が違うのかに書きました。
初中級で止まっているのは、努力が足りないからではないと思います。
どこを見られているかを知らないまま、全部を均等に練習しているからです。
見るところが2つなら、やることも絞れます。
いま自分が何から手をつければいいか分からない、という方は、LINEで状況を送ってください。「初中級で2年です」くらいの一言で大丈夫です。どこが引っかかっているのか、一緒に整理します。
ではでは!
