体験レッスンを受けて、「よかった気がする」で終わったことはないでしょうか。
楽しかった。コーチも感じがよかった。でも、続けるべきかどうかは分からない。
体験の2時間は、打つ時間であると同時に、そこが自分に合うかを判定する時間でもあります。判定するには、質問が要ります。
この記事では3つ挙げます。弊社以外の体験でも、そのまま使えます。
五十嵐(編集)
他社でも使ってください、は小畠さんの指示です笑
質問①「今日の2時間で、何ができるようになりますか」
いちばん最初、打ち始める前に聞きます。
見ているもの
目的を言葉にできるかどうか。
いい答えは、具体的です。「バックハンドで、浅い球を1本深く返せるようにします」のように、終わったときに達成したかどうかが分かる形になっています。
よくない答えは、こうです。
- 「まずは楽しく打ちましょう」
- 「今日は様子を見させてください」。これも、よく聞くやつ
- 「基礎から固めていきましょう」
悪意があるわけではないと思います。ただ、2時間のゴールが決まっていないのは事実です。ゴールが無いと、終わったあとに何が変わったかを判定できません。
テニスポットでは、この「目的の解像度を上げる」ところを最初に置いています。考え方はテニスが上達しない原因は練習の順番でしたに書きました。
質問②「それができたと、どうやって判断しますか」
①の答えが返ってきたら、続けてこれを聞いてみてください。
見ているもの
測れる基準を持っているかどうか。
いい答えには、数字が入ります。「10球中7球、サービスラインより深く入れば合格です」のような形。
よくない答えは、こうなります。
- 「感覚がつかめればOKです」
- 「だんだん分かってきますよ」
- 「続けていれば身につきます」
ここで数字が出てこない場合、その先もずっと出てきません。上達したかどうかの判定が、コーチの主観から出られなくなります。
テニスポットがこれを4つの手順にしたものがFACTメソッドです。標語は「感覚に頼るな。事実を持ってこい。」で、C(Commitment)が「10球中◯球」にあたります。
五十嵐(編集)
数字が出るかどうかで、だいぶ空気が変わります
質問③「今日、やらないことは何ですか」
3つめがいちばん効きます。
見ているもの
捨てる判断ができるかどうか。
2時間で全部は直りません。だから、やらないことが必ずあるはずです。それを言えるかどうか。
いい答えは「今日はサーブは見ません。バックの打点だけに絞ります」のように、切る対象をはっきり言います。
よくない答えは「全部まんべんなく見ますね」です。聞こえはいいのですが、2時間を均等に割ると、どれも変わりません。
レッスンの記録に、こういう一文があります。
いつもは苦手のショットに対して、徹底して球出しをする時間があまりない
テニスポット調べ(2026年10月)で、体験・単発に来られた20組のうち13組が、最初の希望としてこの種類の話を挙げていました。絞って、そこだけ徹底する時間が求められている、ということだと受け取っています。
答えが返ってこなかったときの判断
3つとも曖昧だったら、その場では何も言わなくて大丈夫です。
家に帰ってから、メモを見返して決めれば十分です。 体験のあと、その場で契約まで進める必要はありません。
逆に、1つでも具体的な答えが返ってきたなら、そのコーチは考えて組み立てていると見ていいと思います。3つ全部に完璧に答えられる必要はないです。
ひとつだけ補足すると、答えが具体的かどうかと、コーチの人柄は別の話です。感じのいい人が曖昧なこともありますし、その逆もあります。混ぜないほうが判断しやすいです。
弊社が答えられない質問もあります
公平を期すために、こちらも書いておきます。
体験でよく聞かれて、弊社が答えられない質問がこれです。
「何回くらい通えば変わりますか」
答えられません。体験から継続につながった割合も、何回で何が変わったかも、弊社はまだ計測していないためです。記録を取り始めたばかりで、割合として出せる段階にありません。
「自分はどのクラス帯ですか」
これも出せません。体験の申し込み時にクラスを伺っていないので、比較する母数が手元にない状態です。
こういう質問に、それっぽい数字で答えるところがあったら、どうやって数えたのかを聞いてみてください。 答えられないなら、たぶん数えていません。
五十嵐(編集)
これ書いていいのか聞いたら「書いて」と言われました
分かっていないこと
正直に書いておきます。
この3つの質問が、本当に見極めに効くのかは検証していません。
テニスポットのレッスンの組み立て方(目的 → 基準 → 絞る)から逆算して作った質問です。「この3つを聞いた方は継続率が高い」といった裏付けは無い。
4つめがあるかもしれませんし、順番が違う可能性もあります。気づいたら書き直します。
よくある質問
Q. 質問するのは失礼になりませんか
なりません。むしろ、聞かれて困るとしたら、それ自体が判断材料です。
Q. 全部聞く時間がありますか
①は打つ前、②は①の直後、③も最初のうちに聞けます。合わせて2分くらい。打つ時間はほとんど減らないです。
Q. 他のスクールの体験でも使えますか
使えます。グループレッスンの体験だと③は答えづらいかもしれませんが、①と②はそのまま聞けると思います。
Q. 初めてで緊張しているのですが
緊張したままで大丈夫です。心配されがちなことはテニスのプライベートレッスンが初めてで不安な方へにまとめました。
体験レッスンは、受ける側も判定していい場です。
目的を言葉にできるか。基準を数字で出せるか。捨てるものを言えるか。
この3つが揃っていれば、そのコーチとは話が噛み合うと思います。揃っていなければ、他を見ればいい。
もし聞いてみて、返ってきた答えの意味が分からなかったら、LINEで送ってください。そのまま貼っていただいて大丈夫です。どう受け取ればいいか、一緒に考えます。
ではでは!
