コーチにはもっと振ってと言われるけど他のコーチには振りすぎと言われたり何が正しいかわからない。。<br>実際色んな練習をしているけど身になっているか不安。
そんな方のために弊社がレッスンを提供する上でおこなっているメソッド「FACT」について今回は解説していきます!
この記事から皆さんがご自身の練習でも活用できたり、テニスポットについて知ってもらえたら嬉しいです。
五十嵐(編集)
小畠さんが研修で毎回やってる秘伝です!笑
結論:FACTは「絞る → 測る → 決める → 変える」の4つ
前置きを長くせず結論からいきます。
F Focus やることを絞る(今日やらないことを決める) A Analysis 数値で事実を見る(惜しい、いい感じ、を使わない) C Commitment 10球中◯球で目標を決める T Tactics 変えるのは一点だけ
標語は「感覚に頼るな。事実を持ってこい。」
順番がそのまま大事で、逆にすると機能しません。<br>なぜ逆だとダメなのかは後半で書きます。
F:まず、今日やらないことを決める
いちばん最初にやるのがこれです。打ち方の話はまだしません。
「バックハンドを直したい」と言われたとき、そのまま直し始めることはしません。<br>何のために直したいのかを先に聞きます。
試合で勝ちたいのか。ラリーを続けたいのか。仲間に追いつきたいのか。<br>目的によって、やらなくていいことが変わるからです。
ラリーを続けられるようになりたいので、今日はサーブを捨てて、フォアの打点だけに絞りましょう
コーチ研修の資料にある例
捨てる、という言い方をします。<br>時間は2時間しかないので、全部やろうとすると全部が中途半端になります。
実際、体験に来られた方の記録にこういう一文があります。
いつもは苦手のショットに対して、徹底して球出しをする時間があまりない
レッスンカルテの記録より
やりたいことが多すぎて、どれも反復できていない状態です。
五十嵐(編集)
自分もスクールで全部やろうとして全部できてなかったです。。
A:「惜しい」をやめて、数字にする
次が現状把握です。ここで感覚の言葉を使いません。
「惜しいですね」「いい感じです」と言われて、何を直せばいいかわかった経験ってあんまりないと思います。<br>言われた側は、良かったのか悪かったのかすら判断できません。
なので数値と映像だけで話します。
データを見てください。感覚ではミスしているようでも、軌道は前回より20cm上がっています
コーチ研修の資料にある例
数え方はシンプルで、10球打って何球入ったか。それだけです。<br>あとはミスの内訳(ネットが多いのか、アウトが多いのか)を見ます。
C:「10球中5球」の形で目標を決める
「次はもっと安定させましょう」では測れません。
なので必ず数字にして、お客様と合意してから次に進みます。<br>10球中5球。この形です。
ここまでやって、やっと打ち方の話に入ります。
T:変えるのは一点だけ
最後に渡すのが具体的な動作です。精神論は渡しません。
そのために、打点をあと半歩前にするだけでOKです
コーチ研修の資料にある例
2つ3つ同時に言わないのがポイントで、1回に1つだけです。<br>2つ言うと、どちらが効いたのか本人にもわからなくなります。
なぜこの順番じゃないとダメなのか
逆からやると、こうなります。
いきなりT(打ち方)から入る → 何のためにやっているかわからない<br>A(事実)を飛ばす → できるようになったのか本人が判断できない<br>F(絞る)を飛ばす → やることが毎回増えて、どれも定着しない
テニスポットの代表は、学生時代にコーチの方針で苦手なフォアハンドの克服に固執しました。<br>結果、強みだったバックハンドまで失って、肩を壊して競技を続けられなくなっています。
あのとき足りなかったのは練習量ではなくて、Fでした。
この話はこちらの記事で詳しく書いています。<br>→ テニスにセンスがないのではない。目的が決まっていないだけ
自分の練習でも使えます
レッスンじゃなくても、AとCだけなら一人でできます。
✅ ひとりでやるときの手順<br>① 10球打って、何球入ったか数える<br>② ミスの内訳を見る(ネット/アウト/サイド)<br>③ いちばん多いミスだけを減らす練習をする<br>④ もう一回10球数えて、内訳が変わったか見る
③で「ついでにスピンも」と脱線しないことが大事です。<br>一回につき一つだけ。これがFです。
五十嵐(編集)
数えるだけなので壁打ちでもできます
よくある質問
Q. コーチによって言うことが違うときはどうすれば
どちらも正しいことが多いです。違う前提に対するアドバイスを、同じ平面で比べているだけだったりします。<br>アドバイスをどう噛み砕くかの話は、別の記事で扱う予定です。コーチが何を見て判断しているかについてはテニスで初中級から中級に上がれない本当の理由が近いと思います。
Q. 試合で何を打てばいいかわからなくなります
それはFACTとは別の話で、状況ごとに打つショットが決まっていないのが原因です。<br>DNO戦略のほうが効きます。
まとめ:迷ったら、やることを減らす
最後にもう一度まとめます。
- F:今日やらないことを先に決める
- A:10球中何球かを数える。惜しい、は使わない
- C:測れる目標で合意する
- T:変えるのは一点だけ
テニスは情報量が多いスポーツなので、放っておくとやることが増え続けます。<br>増えた分だけ、一つあたりの反復が減ります。
迷ったら減らす。これだけ覚えて帰ってもらえたら嬉しいです。
宣伝ですが、自分一人で絞るのが難しいという方は体験レッスンで一度やってみてください。<br>体験でも最初に目的を聞く時間を必ず取っています。
テニスポット調べ(2026年10月)では、体験・単発に来られた20組のうち13組が、最初にサーブを挙げていました。<br>ただ話を聞いていくと、本当にやるべきことがサーブではなかった方も少なくありません。
ではでは!
