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テニスの試合で何を打つか迷う人へ。3つの状況判断【DNO戦略】

試合で何を打つか迷う人へ3つの状況判断【DNO戦略】

練習ではいい球が打てるのに、試合になると別人になる。

打つ前に迷って、迷ったまま振って、なんとなく入って、なんとなく負ける。

この「なんとなく」の正体、たぶん技術ではないんですよね。

いま自分が打っているボールが何なのかを、自分で決めていないからです。

五十嵐(編集)

言われてみれば、毎球ぜんぶ同じ気持ちで打ってました

打つボールは3種類しかない

テニスポットのYouTube(「テニスの試合で勝てるようになる!DNO戦略の考え方!」)で、代表が話している考え方です。

打つボールを、次の3つに分けます。

読み方どういうボールか
Dディフェンス時間を作るボール
Nニュートラル相手を走らせて、体勢を崩すボール
Oオフェンスポイントを取りに行くボール

これだけです。

大事なのは分類そのものではなくて、打つ前に「いまはこれ」と自分で決めること。 動画の中で代表はこう言っています。

自分が何をしているのかが明確にわかる

※ 動画の自動字幕から起こした言葉のため、表現は【要確認】です。

逆に言うと、ほとんどの方はここが分かっていません。私もそうでした。

D|ディフェンスは「返すボール」ではない

ここ、誤解されやすいところだと思います。

ディフェンスの目的は、時間を作ること。 自分がコートの真ん中に戻って、空いているコートを埋めるための時間です。

だから、高くて深い球になります。弱気で返しているのではなく、時間を買っているわけですね。

目的がはっきりしていれば、ディフェンスの球が浅くなったときに「いまのは時間が足りなかった」と自分で分かります。

N|ニュートラルは「つなぐ」ではない

ここがいちばん誤解されているところ。

ニュートラルは、ただつなぐボールではありません。

相手を走らせて、ポジションを崩して、次の攻撃につなげるボール。だからコースを狙います。決め球ではありませんが、何もしていないわけでもありません。

「つなぐ」だと思って打つと、ただ真ん中に返すだけになります。そうすると相手は崩れません。崩れていない相手に、次のボールで無理に攻めにいく。これがミスの正体でした。

五十嵐(編集)

自分のミス、ほぼ全部これでした。。

O|オフェンスは条件がそろったときだけ

ポイントを取りに行くボールです。

使う条件は2つだけ。自分の体勢がいいとき。 または相手の体勢が悪いとき。

どちらでもないのにオフェンスに行くと、ミスになります。当たり前に聞こえますよね。ただ、試合中にこれを判定するのが本当に難しい。

代表も、ここで失敗しています

動画の中で、代表は自分の失敗を話しています。

ニュートラルで相手の体勢を崩しきっていないのに、オフェンスに行ってしまって決めきれなかった。

成功例だけ並べるつもりはないので、ここは正直に書いておきます。DNOは知っていても、判定を間違えます。判定の精度が上がるまでには、それなりに時間がかかるものだそうです。

ただ、間違えたことが分かるのが大きい。 「なんとなくミスした」と「Nで崩しきる前にOに行った」では、次の練習でやることが変わります。

「全部オフェンス」になっていないか

テニスポット調べ(2026年10月)の記録から。

レッスンの記録を複数名分まとめると、全ショットを100%の力で打っているという状態が繰り返し出てきます。これは特定の方の言葉ではなく、コーチの記録をまとめた言い回しです。

全ショット100%というのは、DNOで言えば全部オフェンスで打っているということです。

ディフェンスの場面でも振り切る。ニュートラルの場面でも振り切る。結果、相手が崩れていないのにミスだけが増えていきます。

もうひとつ。レッスンカルテ約80回分を課題の出てくる順に並べると、7番目に「チャンスボールの力み」が入ってきます。チャンスボール、つまり本当にオフェンスを打っていい場面でだけ、力んでしまうわけですね。

ここは個人的に面白いと思ったところで、普段から全部オフェンスで打っている方は、本物のチャンスが来たときに「ここで決めなきゃ」となります。普段と力の入れ方が同じなのに、気持ちだけ上がる。

五十嵐(編集)

チャンスボールだけ異様に緊張する理由、これか。。

使い方は「打つ前に1文字」

難しいことはしません。

ラリー中、打つ前に D・N・O のどれかを頭の中で言うだけ。

最初は間に合いません。私も、言えたのは最初の3球くらい。それでいいと思っています。言えた球と言えなかった球があるだけで、あとから振り返れるので。

慣れてきたら、練習に落とし込みます。たとえば「10球のラリーのうち、Nを7球、Oを2球以内」のように、本数で区切る。この測れる形にするという進め方は、テニスポットのFACTメソッドの考え方そのものです。

そして、そもそも自分がどのボールを増やすべきかは、目的によって変わります。試合で勝ちたいのか、ラリーを続けたいのかで、Nの比重は変わってきます。この順番の話はテニスが上達しない原因は練習の順番でしたにまとめました。

分かっていないこと

正直に書いておきます。

DNOを使い始めてから、実際に勝率がどれくらい変わったか。弊社は計測していません。

レッスンの記録は残っていますが、お客様の試合の結果までは追えていないんですよね。なので「DNOを使うと勝てます」とは書けません。

言えるのは、打ったあとの振り返りが具体的になるところまでです。「今日はNで崩しきれていなかった」と言えるようになります。そこから先、勝ちにつながるかどうかは、まだ数字が無い。

よくある質問

Q. 初中級でも使えますか

使えます。むしろ、ラリーが続かない段階のほうが効果が見えやすいかもしれません。「全部Oで打っていた」に気づくだけで、ラリーの本数が変わるので。

Q. 試合中にそんなこと考えている余裕がありません

最初は無理です。私も無理でした。練習のラリーで、最初の3球だけ言ってみるところから。試合で使えるようになるのはだいぶ先です。

Q. ダブルスでも同じですか

考え方は同じ。ただ、判定の材料が増えます。自分とペアの2人分の体勢を見ることになるので。ダブルス特有の話は、別の記事で扱う予定です。

Q. 判断できないのは、センスがないからですか

違うと思います。判断は、分け方を知っていて、繰り返し使っているかどうかの話です。このあたりはテニスにセンスがないのではないで書いています。


試合で迷うのは、選択肢が多すぎるからではありません。

選択肢が整理されていないから。3つしかないと分かっていれば、迷う時間は短くなります。

次の練習で、最初の3球だけでいいので「D」「N」「O」と頭の中で言ってみてください。

言えなかった球が、たぶんいちばん勉強になります。

ではでは!